取り残された乙女たち
第9章 振り絞る汗の匂い
瞳は狂ったように身をよじった。
「やだ、誰か止めて! こんなのいやぁ」
「何言ってんだ。自分で小便を吹き上げてるんだろうが」
やがて噴水の勢いは少しずつ弱まり、ちょぼちょぼとした流れになった。
後には小さな池のようになったピンクの谷間と、その脇で単なる濡れた布と化したショーツが残っている。
全身に自分の小水を浴び、下半身も上半身もぐっしょり濡れた少女は、呆けた顔でぶら下がっていた。
その顔も尿まみれになっている。黄色い滴が一滴、耳の端から落ちた。
「うう……やだぁ。もう死んじゃう……こんな恥ずかしいの、もう死んじゃいたい……」
「へへへ。恥ずかしいか。そうだよなぁ。オ×××丸出しにして、小便漏らすところじっくり見られたんだもんな」
その声が引き金になったように、瞳の全身から力が抜けた。
引っかけていた膝が緩む。
ふっ、と地面へ落下する少女の体を、男は素早く受け止めた。
「おいおい、頭でも打ったらどうするんだ。全身小便まみれで死んだら、親が泣くぞ」
そう言いながら、逆さに抱えた体をゆっくりと地面に横たえる。
放心状態の瞳は、股間を剥き出しのまま、ごろりと仰向けになった。
濡れた体が土埃にまみれる。
十八歳の半裸は汚れ、ぐったりと横たわった。
「後できれいにしてやるよ。しばらくそうしてろ」
そう声を掛けると、男はもう一人の少女に向かった。
一部始終を見ながらずっとぶら下がっていた多佳子は、顔を真っ赤にし、苦しみの表情でこちらを見上げている。
彼はその逆さ吊りの女体の前に立ち、肩幅に広げられたショーツの股間をまじまじと見た。
「さて、おまえは違った方法で楽しませてやろうかな」
そう言うと、男はすぐ目の前にあるショーツの股間に手を掛けた。
「い、いや、やめて……」
多佳子は顔面蒼白になったが、彼は聞き入れようとはしない。
そのままショーツをめくって、乙女の秘所を露わにした。
「あああ……」
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