取り残された乙女たち
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発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第9章 振り絞る汗の匂い
 再び唇を重ねたまま報告を命じる。
 もはや少女たちは、理性が抜け落ちたように恥ずかしい言葉を口にした。

「あああ。オ×××いじられながら、チ××を触ってます。固いの。チ××がすごく固いの」と多佳子。

「も、もうダメです。立ってられなくなります。オ×××をいじられすぎて腰が抜けちゃいます! チ、チ××をこすり上げながら、瞳、腰をガクガク震わせてます!」と瞳。

 これ以上の快感はねえな。
 ぐちゅっ、ぶちゅっと乙女たちの唇をむさぼりながら、男は悦に入っていた。

 目の前数センチで美少女たちが卑猥な報告をしながら、懸命に自分の怒張をこすっている。
 王様にでもなった気分だ、彼は思った。

 ひとしきり堪能すると、彼はいったん二人から離れた。
「よし、そろそろ本当に体操をしようや。互いに背中合わせになれ」

 少女たちは顔を見合わせると、もじもじしながら互いの背中をくっつけた。
 多佳子のほうがわずかに背が高い。

「次は、バンザイをして、後ろで相手の手首を持つ」
 少女たちは両手をあげた。
 瞳が多佳子の手首を握った。

「そのまま瞳は上半身を倒せ。背中に多佳子を乗せるんだ」
 つまり柔軟体操でよくやる、交互に相手を背負う運動だ。
 非力な少女でも、腰を踏ん張ればなんとかパートナーを背中に乗せることができる。

 瞳がぐっと力を込めて上半身を前に倒すと、体が伸びた多佳子はのけ反るような格好で天を向いた。
 肺が広がったせいか、はあああーっと声を漏らす。

 男は重なった少女たちの体に歩み寄った。
 二人の頭の前に立つ。
 懸命に友人を持ち上げている瞳は下を向いたままだが、上でのけ反っている多佳子は苦しげな表情で彼を見上げる。

「そのままにしてろよ」
 命じて、男はじっと多佳子を見下ろした。

 髪の毛を逆立て、バンザイの形で苦しそうにのけ反る姿は、可憐さからはいちばん遠いところにある。それだけに嗜虐感を誘った。
 女子高の体育教師は、こんな苦しげな格好の少女たちに、いつも欲情しているのではないか……。
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