取り残された乙女たち
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発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第9章 振り絞る汗の匂い
 あらかた舐め終わると、彼は二人を立たせ、水飲み場へ連れていった。
 そこで多佳子に、改めて口を洗わせる。
 一方、瞳には意地悪く訊いた。
「まだ咽喉がカラカラだろう?」

 頷く瞳に、男は言った。
「それならおまえにも飲ませてやるよ。ただし、俺が良いというまで飲み続けるんだぞ」

「えっ……?」
 瞳は要領を得ないようだったが、ともかくも水が飲めるとあって、蛇口の下に顔を持っていった。

 捻った蛇口からほとばしる水を、甘露のように口にする。
 濡れた頬から伝った滴が首筋を這い、半袖のトレーナーの衿を濡らした。
 頭を横にしているせいで、髪の一部も濡れている。

「うっ、うっ……」

 あらかた飲むと、瞳は苦悶の表情を浮かべ始めた。
 一度にそうそう大量に飲めるものではない。

 しかし男は「ほら、もっと」と少女の顔を押さえ、無理に飲ませ続けた。
 後ろで多佳子が強ばった顔で見つめている。
 まだ目の焦点がはっきり合っていなかった。

 飲ませ終わると、男は瞳の顔を持ち上げた。
 横にしていた顔の半分が濡れている。
 目が泣きそうに充血していた。

「苦しかったか? 悪かったな」
 瞳は顔を拭った。
「なぜこんなことを……?」
「後でお楽しみがあるんだよ」男はにやりと笑った。


 再びグラウンドまで二人を連れてきた男は、少女たちを目の前に並ばせた。

 改めて見ると、多佳子も瞳も、街を歩けば男たちの視線を集めるような愛らしい顔立ちをしている。
 特別スタイルが良いわけではないが、二人とも十八歳にふさわしい、はじけるような腕を半袖トレーナーから覗かせている。
 地味な紺のトレーナーも、乙女の丸みを隠してはいなかった。
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