取り残された乙女たち
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発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第9章 振り絞る汗の匂い
 高い位置から、男は唇から漏れる水を垂らしていった。
 十八歳の乙女は必死でその下に口を持っていき、流水を一滴もこぼすまいとする。
 少女の親が見たら泣きたくなるような光景だったろう。
 逆に少女を愛玩する性癖を持つ者から見れば、うらやましい限りだったに違いない。
 自分の涎が混じった水を可憐な少女が嬉々としてむさぼる姿など、そう見られるものではなかった。

 垂らしている男も満足していた。眼下の少女がぱっくりと口を開け、口元を濡らしながら自分の行為を受け止めている。
 飛び散る飛沫に目を閉じているのが、妙に扇情的だった。

 いい格好だな。後で小便でも飲ませてやろうか……ふとそんな気になる。

 水を垂らし終えると、男はごくごくと咽喉を鳴らす多佳子を立ち上がらせた。
 紺のジャージの膝をはたいて立つ彼女に、自分の頬の当たりを指さし、彼は口を開けた。
「まだ残ってる。吸い取れ」

 多佳子は切なげに頷いた。
 初夏の風が、そのさらさらの髪をなぶる。

 彼女はつま先で立つと彼の首に手を回し、一生を捧げる恋人にするように、小さな口を相手の唇に押し付けた。
 幼い舌を懸命に伸ばし、男の口の中──舌の上、頬の内側、歯の裏側、口腔の壁──すべてに這い回らせて、粘膜と水を絡めとる。
 頬をすぼめてそれを吸うとき、ズズズ、とはしたない音が響いた。

 顔を離した多佳子の目はとろんとしていた。
 何かを訴えたがっているような、もっと欲しがっているような。

 こいつはもうすぐ従順になるな──男は秘かにほくそ笑んだ。

 彼は瞳を呼ぶと、水と唾液で濡れている多佳子の口周りを舐めるよう命じた。
 瞳は一瞬、体を硬直させたが、すぐに多佳子の前にひざまずき、半ば放心状態の友人の肩に手を置くと、猫が子供の顔を舐めるように、赤い舌を唇の周りに這わせ始めた。

 ぺちゃ、ぺちゃという音が、爽やかな青空の下の運動場に響く。
 少女が地面に膝を突き、同性の口元を舐めている姿は、周囲の光景とはアンバランスな、しかし妙に扇情的なエロチィシズムがあった。
 もし村人が全員避難しているという非日常の状態でなければ、乙女たちの周りには人だかりができていたに違いない。
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