取り残された乙女たち
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成人向完結アフィリエイトOK
発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第9章 振り絞る汗の匂い
「罰だ。水飲み場に行って、口に水を含んでこい。自分は飲むんじゃないぞ」

 男の命令に、瞳は身を硬くした。
 実のところ、さっきから咽喉が渇いて仕方なかったのだ。
 しかし水飲み場に行っても自分は飲めず、二人のために口で運んでこいという。
 少女はうつむいたまま指示にしたがった。

 しばらくして、リスのように頬を膨らませて帰ってきた瞳に、男は短く命じた。
「よし、口移しで俺に飲ませろ」
「んー!?」

 少女は目を丸くした。
 てっきり多佳子に飲ませてやるものと思っていたのだ。
 相手は上背のある男で、うまくできるとは思えない。

 と、そのとき男が腰をかがめた。
 別にわざと失敗させていたぶるつもりではないようだ。
 瞳は注意深く近づくと、自分より少し低い位置の男の肩に手を置いた。
 眼下の顔にゆっくりと唇を寄せていく。

 やだ。これじゃまるで、愛しい彼氏にキスをする彼女みたいじゃないの。少女は思った。
 それが相手の狙いなのかもしれない。
 彼女のほうに愛しさを演出させることで、女の子の体ばかりか心まで支配した気分に浸ろうという。

 悔しかった。
 悔しいが、いまはどうしようもない。
 十八歳の少女は、本物の彼氏にもしないようなかわいらしさで、ゆっくりと男の唇に自分のピンクのそれを重ねた。

 相手は柔らかい感触を楽しんだ後、唇を開いてきた。
 瞳は彼の口の中に、水を注いでいった。
 なにかのゲームでこんなのがあったような気もする。

 やがて水を移し終えると、瞳は口元を拭いながら後ろに下がった。
 口の中にわずかに残った水を、気付かれないようにゆっくりと嚥下する。
 怒られないだろうか。

 しかし男はもう瞳を見てはいなかった。
 多佳子を手招きすると、身振りで地面に膝を突かせ、顔を上げさせる。
 次いで、おずおずと見上げる少女の口に指を伸ばし、こじ開けようとする。

 意図に気付いて、多佳子は自分から大きく口を開けた。
 雌犬の姿を連想させる。
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