取り残された乙女たち
第8章 獣たちに身を委ねて
春菜の真っ白な尻の後ろに立つと、物欲しそうに汁を垂らしている秘部に、いきなり怒張を突き立てた。
同時に、右にいる絵里の同じところに指を二本侵入させる。
「きゃっ!」
「ああん!」
乙女の悲鳴が同時に響いた。男の腰と指がゆっくりと動き始めると、それはやがて歓声に変わっていった。
身も世もなく髪を振り乱しながら、十九歳の少女二人は、蕩けたような悦びの表情で昂ぶっていく。
彼女たちの胸を舐めていた牛たちは、そんな人間の若い雌たちの狂ったような痴態を、自分たちより下等な獣でも見るように眺めていた。
三人が鶏舎に戻ってきたのは小一時間後だった。
代わる代わる達した乙女たちがその場に崩れ落ちてしまったので、しばらく牛舎の中から動けなかったのだ。
男は、全裸に靴下と靴だけ履き、夢遊病者のようにふらふらと歩いている少女二人を、屋外の水道の側まで連れていった。
二人とも胸を異物と牛の唾液でどろどろにし、股間からは自分が放った白濁液を太ももまで垂らしている。
彼は地面から直接生えている水道の蛇口を捻り、水が出ることを確認すると、近くにあったホースを使って、並んだ二人の体に水をかけて洗ってやった。
初夏なのでそれほど冷たくはない。
絵里と春菜はうれしそうに水流を浴びた。
なにしろ彼女たちの体はさんざん穢され、異臭まで放っていたのだ。
きれいに汚れを落とした二人に、彼は声を掛けた。
「すぐそこに鶏舎の持ち主の家があるから、そこでバスタオルでも見つけて体を拭いてこいよ。それから服を着るといい」
素直に頷き、体中に水滴を煌めかせながら裸の背中と尻を見せて歩き去る少女たちを、男は満足そうに見送った。
近くにあった出荷用のプラスチック箱に腰を下ろす。
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