取り残された乙女たち
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発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第8章 獣たちに身を委ねて
 牛舎の柵のそばまで来たとき、牛が首をにゅっと突きだし、濡れた鼻で人間の少女の匂いをくんくんと嗅いだ。
 どうやら腹が減っていたらしく、卵の匂いを嗅ぎつけたようだ。
 すぐにべろりと長い舌を突き出した。

「やだぁああああーっ!」

 絵里は必死で体を捻る。
 しかしその努力は男の手によって完全に封じられていた。

 豊満とは呼べない自分の胸に家畜の汚い舌が伸びる様子を、彼女は顔を背けながらも見下ろしていた。
 舌先が乳房の下当たりに触れた瞬間、悪寒で全身がおぞけ立った。
 男の言う通り、後で洗い流せば疫病の心配はないのかもしれない。
 しかし、こんな不衛生な場所にいる動物の食欲の対象にされていること自体が、心をバラバラにするほどの屈辱だった。

 彼女は、震災ボランティアとしてこの村に来る以前の自分を思い浮かべた。
 短大からの帰りには、友人と街に寄ってお洒落な服や雑貨を見て回り、カフェでお茶をするのが当たり前だった。

 それなのにいまは裸にされた胸に生卵を塗り付けられ、自ら胸を突きだすように強要されて、それをハエのたかる家畜に舐めさせている……。
 ギャップというにはあまりに激しい転落だ。なんだって私がこんな目に会わなければならないのだろう。

 なにより嫌なのは、単に食欲を満たしているだけの獣の舌の感触に、人間の、それも最も恥じらいをしるべき純粋な少女であるはずの自分が、性欲をかき立てられようとしている点だ。

 牛は彼女の悲哀などまったく気にせず、ひたすら高タンパクの半液体状の餌を丹念に舐め取っている。
 そのたびにザラザラした巨大な舌が、乳首や、乳輪や、乳房全体を刺激する。

 その感触は、人間の男に舐められる比ではなかった。
 細かいヤスリにかけられるような刺激と、べちょべちょの粘膜の生温かい感触が相まって、胸の性感を強引に揺さぶる。

 絵里は精肉店のショーウィンドウの脇で見かけた、処理される前の牛タンの塊を思い出していた。
 灰白色の不気味な皮が肉塊を覆っていて、その表面はざらついていた。

 ああ、あんなものが私のおっぱいを這い回っているんだ。
 きっと肌の表面はもう荒れ放題になっているに違いない。

 それなのに、嫌なのに、どうしてこんなに体が疼いてくるんだろう? 
 牛に舐められて感じてるなんて、私は変態になってしまったのかしら……。
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