取り残された乙女たち
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発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第5章 瞳&多佳子
 彼女の手を取ったまま再び椅子に戻った敏明は、ふと気づいてスプーンで食事をすくい、「これ、とりあえずいままでのご褒美な」と言って口に含ませた。

 多佳子はもぐもぐと口の中のものを咀嚼した。
 興奮していて味がよく分からない。
 いまは食欲よりも性欲に支配されている感じだった。

「さて」冷酷な顔に戻り、彼が訊いた。
「さっきのような感じで、もっと相手に楽しんでもらうにはどうしたらいいと思う?」

「直接触ってもらうんですか……?」
「違うな。おまえのほうから相手にくっつくんだよ」

 意味が分かって、多佳子は真っ赤になった。
 まさか、いくらなんでもそんな娼婦のような真似が出来るわけがない。

 逃げ出そう。咄嗟にそう思った。

 しかし、なぜか足は動かなかった。

 食事が欲しいからではなかった。既に何回か口にした食物で、腹は減っていない。
 それでも顔から火の出るような命令に逆らえないのは──私自身が望んでいるからだろうか。

 多佳子は一歩、前に出た。男の顔がちょうど胸の辺りにある。

 もう一度目を閉じ、憧れていた美少年の面影を思い浮かべてから、現実に目の前にある男の頭を抱え込んだ。
 薄いトレーナーを下から盛り上げている膨らみを、自分で押し付ける。
「ねえ、私のおっぱい、やわらかい……?」

 自ら男の顔に、服に包まれた乳房を押し付け、媚を売る。
 昨日までは想像だにしなかった行為を自分の意思でしていることに、多佳子は倒錯的な悦楽を覚えていた。
 本当に、自分が肉体を武器に男を誘惑する淫魔になってしまったようだ。
 不思議に甘い、背徳の悦びがある。

 多佳子は意識して乳房の先端を顔面に押し付けた。
 布地越しに男の鼻が乳首に当たる。
 そこがもう固くなっているのがはっきりと分かった。

 甘酸っぱいような痺れが伝わってきて、彼女は淫らに乳房を振った。

「ね。柔らかいでしょう、私のおっぱい。こうされると、気持ちよくない?」

 行動の大胆さに比べて、声はずっと幼い。

 敏明は胸の隆起から埋もれた顔を一旦上げると、憮然として言った。

「下着がちょっと固いなぁ」
「あ、ごめんなさい」
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