取り残された乙女たち
第3章 由美
(2)
「気持ちいいか、あん?」
目の前でいたいけな娘が自分に奉仕する様を見ながら、男が勝ち誇ったように訊いた。
少女は18歳とは思えぬほど妖艶な表情で頷いた。
「はい、とても気持ちいいです……孝司さまもいい気持ちですか?」
「ああ。そうだな、もっと裏筋のところに、おまえのク×××スをこすりつけろや」
「こうですか、ああ……」
弾かれたように少女の動きが激しくなる。自分の快感も高まったのか、獣のように腰を降り始めた。
「おお、いいじゃねえか。飯が炊けたら真っ先に食わせてやろうな。他の娘たちより先に、性欲と食欲を満たしてやるよ」
「ああ、うれしい……」
少女は後ろ手にマットに手を突き、そこがまるで別の生き物であるかのように、ぐしょぐしょに濡れたショーツの股間を、男のブリーフの盛り上がりにこすりつけ続けた。
そのとき、一人の少女が立ち上がり、獣のように匂いを放ちながら絡む二人に歩み寄った。
「由美、やめなさい!」
二人の周りにいた男達が、詰め寄った少女を取り囲む。
しかし腰に由美と呼ばれた少女を乗せている男は、まぁまぁと仲間達をなだめた。
どうやら孝司というこの男が、男達のリーダーらしい。
「どうしたんだ、お嬢ちゃん。この娘がよがってるのを見て、自分もされたくなったのか?」
周りで嘲笑があがったが、詰め寄った気丈な娘は口を一文字に結び、きっ、と孝司を睨みつけている。
「いい加減にしてください。あなたたちの性欲は分かりましたから、もういい加減、私達を人として扱って。もとはといえば、同じボランティアの仲間じゃありませんか。女を奴隷のように扱うのはやめてほしいわ」
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