取り残された乙女たち
第10章 第10章 切り裂かれた白衣
清楚なショーツは、いまや奥から垂れ流される淫靡な汁に濡れそぼっている。
雌の匂いがむんむんと部屋中に漂った。
「見て! ショーツがぐちょぐちょになってるの。奥からどんどんエッチ汁が溢れて止まらないの。 どうか、どうか濡れたショーツをめくって、真っ赤に腫れ上がってる麻由のオ×××を見て! ここにぶっといチ××を突っ込んでえ!」
そう言いながら、さらに陰核の当たりをぐりぐりとこする。
刺激しながら、膝をがくがくさせ、それでも麻由は一歩ずつ前に進んだ。
腰を曲げて苦しそうに舌を覗かせる口元からは、淫欲の証である透明な涎が、ツーッとひと筋垂れている。
やがて少女は、頭をコンと何かにぶつけた。
慌てて障害物を手で探る。
妙に立体的な形をしている。
触った感じはプラスチックだが、中はどうやら空洞のようだ。
全体的に丸みを帯びて、表面にところどころ細かい細工がしてある。
「やだ、何これ……」
「さぁ、何だろうね」
闇から声が響いた。
麻由は慌ててそちらに向かおうとする。
障害物なんてどうでもいい。
早く彼にすがりついて、ズボンのチャックを下ろしたい。
中から硬く熱いものを取りだして、それを、ああ……。
「おっと、待った」
男の声。
少女はびくりと足を止めた。
声は続く。
「俺を捕まえる前に、そいつに慰めてもらったらどうだ? ちょうど人の形をしているし」
「そいつって……?」
麻由は障害物を改めて撫で回した。
そのうちに気がついて、ひっと手を引っ込めた。
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