取り残された乙女たち
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発行者:日向章
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/25
最終更新日:---

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取り残された乙女たち 第10章 第10章 切り裂かれた白衣
「あの……」麻由はおそるおそる、どこかにいるはずの男に呼び掛けた。「私はどうしたら……?」

 返事はない。
 途端にぞくりと背中に冷たいものが走った。
 どこにいるの、答えて。

「あの、まだいらっしゃるんですか?」

 無音。

 目隠しをされた瞳がじんわりと熱くなってきた。
「うっ、うっ……」という自分の泣き声だけが部屋に響く。
 こんなに心細い体験は初めてだった。
 大声で叫びたくなる。

 そのとき、胸に硬いものが当たった。

「きゃっ!」

 思わず麻由は後ずさり、胸を押さえた。
 乳房の先に、硬い棒のような感触が残っている。
 ボールペンか何かで突つかれたのだ。

 そのとき少女は慄然とした。

 ああ、この男は見えない私をいたぶろうとしているんだ。
 もしその気になれば、メスや注射針で私を傷つけることもできる……。

 体がガタガタ震えだした。
 さっき秘部をまさぐられた快感など、どこかへ消し飛んでいる。

「お願いします」見えない相手に必死に懇願する。「何でもしますから切ったり突いたりしないで。ケガするのいやぁ……ううう……」

 最後は泣き声になってしまう。
 きっと相手はこんな私を見て楽しんでいるのだ。
 まるで猫が鼠をいたぶるように。

 そう思うと悔しくて、また涙が溢れてしまう。
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