ワタシのハンカチ王子サマ
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発行者:れむ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/22
最終更新日:2010/06/24 23:21

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ワタシのハンカチ王子サマ 第8章 番外編 君の声で呼んで
「…僕は,先輩に…"龍之介"って呼んでもらいたい」

「!」


男の子から『下の名前で呼んで』なんて言われたのは初めてだ。


…私は,大して仲良くもない者に下の名前で呼ばれるのが嫌だけれど,五十嵐君は特別だから…気にしていなかった。

でも,私は…。


初めての彼も,二人目の彼も,名前ではなく名字で呼んでいた為,男の子を名前で呼んだことが無いのだ。


「…ごめんなさい。…私,男の子の名前…呼んだこと無いから…。自分の中で,名字で呼ぶことが当たり前になっていて…」


五十嵐君が何を言いたいのか,わかった。


わかったけれど,改めて気が付くと…何だか恥ずかしくなって,余計に言えなくなる。


「だったら僕が,最初で最後だね」

「え?」


つい先程までの不機嫌な顔は何処へやら。

五十嵐君はやっと,いつも見せてくれていた笑顔で私を見据えている。


そんな彼に見詰められて,恥ずかしさからの躊躇いもあっという間に吹き飛んでしまった。


「…うん。龍之介」

「っ…!」


うっすらと頬が赤く染まる彼を見て,寧ろもっともっと,呼んであげたくなる。


彼と一緒にいて,また私は,大切なことに気付けた様な気がする。


「!」


…人目を憚らずにキスをしてくるのには…ちょっと,いや,かなり困るけれど。


満更でもない自分もいる。


「……此処,大学の中庭よ?」

「美桜先輩が,可愛いから」


なんてはにかむあなたに,私は次第に敵わなくなってきているのだった。










☆END☆
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