ワタシのハンカチ王子サマ
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発行者:れむ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/22
最終更新日:2010/06/24 23:21

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ワタシのハンカチ王子サマ 第8章 番外編 君の声で呼んで
「五十嵐君!聞こえてるでしょ?どうして無視するのよ?」

私がそう尋ねると,私の前を歩く五十嵐君は不満いっぱいという表情で此方を振り返る。









-君の声で呼んで-










五十嵐君と付き合い始めて1ヶ月。

失恋した私を励まし続けてくれていたハンカチの持ち主が五十嵐君だと解り,そのハンカチが切っ掛けで結ばれた私たち。


気持ちを伝え合ってから,大学への行き来はもちろん,昼食も一緒に食べるなど,付き合いは順調に進んでいる…と思っていた。


しかし,1ヶ月が経ってから,何故か五十嵐君の機嫌が悪く,最近,名前を呼んでも返事をしてくれないのだ。

機嫌が悪い理由を尋ねてみても『当たり前のことだよ』としか答えてくれず,私には何が何だかわからないでいた。


「…先輩。僕の名前,知ってるよね?」


それこそ,何を当たり前のことを。

自分の恋人の名前を知らないだなんて,聞いたことがない。


「当たり前じゃない。どうしたのよ,一体」

「…じゃあ何で呼んでくれないの?名前」

彼の答えに益々訳がわからなくなる。

私はずっと名前を呼んでいるではないか。

名前を呼んでいるのに,無視をしているのは彼の方なのに…。

「さっきから呼んでたじゃない…!一体何を…」

「名字じゃないよ!下の名前だよ!」

痺れを切らせた様にムキになって,五十嵐君は眉をひそめる。

名字で名前を呼ばれることに,何か不満でもあるのかしら?
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