ワタシのハンカチ王子サマ
ワタシのハンカチ王子サマ
成人向アフィリエイトOK
発行者:れむ
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/22
最終更新日:2010/06/24 23:21

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
ワタシのハンカチ王子サマ 第1章 Prologue
見上げた感じ,顔は悪くないし,背も高い。

顎の下辺りまで伸びている茶色の髪の毛が,日の光に透けていて,綺麗だ。

こんな男が,一体私に何の用だろうか。



「東矢 美桜さんですよね?」


「え…?」



開かれた男の口から,やや高めの声で私の名前を呼ばれ,驚いた。

私と彼は,初対面の筈なのに,何故,私の名前を知っているのだろう?



「僕,先輩と同じ文学部の五十嵐 龍之介(いがらしりゅうのすけ)っていいます」



そう言いながら,彼…基い五十嵐君は,ジャケットのポケットから学生証を抜き取り,私に見せてくれた。

今年入学してきた1年生だ。


高校の時は部活なんてやっていなかった私に,知り合いの後輩はいない筈だが。



「どうして私の名前を?」


私が思ったままのことを尋ねると,五十嵐君は少し残念そうに微笑む。

そして。



「僕,東矢先輩をずっと見ていたから」



…あまりにも予想外の返答に,ぽかんと口が開く。


これは,新手の"オレオレ詐欺",又はナンパ…?


嫌な予感がした私は食べ掛けのサンドイッチを口に放り込み,ゴミを纏めてベンチから立ち上がり,立ち去ろうとした。



「待って!」



が,五十嵐君が私の手首を掴む方が早くて,思わず足を止める。

ただでさえ男と関わりたくないのに,これ以上しつこくされると,私だって流石に…。
3
最初 前へ 1234567 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ