蛮勇割拠
蛮勇割拠

発行者:青島龍鳴
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/10/09
最終更新日:2012/10/23 20:48

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蛮勇割拠 第1章 魔剣士と二人の王
初めは魔剣士ガリンジャに
数人の兵が斬りかかったが
そこは流石のガリンジャで
旋風奇剣で剣を弾き
残した剣で切り刻む
兵は憐れな肉塊に化けた。

次は前線をいったん退き
弓矢の雨を降らせたが
奇剣の傘に遮られ
調子に乗ったガリンジャに
前へと出られてしまう始末。
これではどっちが押す戦か
わかったものではない有り様。
そうこう煮詰まっているうちに
姫の鋼鷹が兵力を削ぐ。
こんなことを繰り返しては
百の兵が敗けてしまうと
卒長が頭を抱えた頃に
戦の幕は降りてしまった。



それは地震かとおもわれた
現に地面をはじめとして
あらゆるものが揺れていた。
姫が“それ”の正体を解したのは
暗くなり始めた大空に
轟く光りの群れのお陰。
それは花火であったのだ。
地震だとおもったのは
音が聞こえなかったからだった。
轟音のあまりの大きさに
音が聞こえなくなったのだ。
まだまだ残っていた兵は
一瞬のうちに麻痺してしまった。

一瞬のうちに麻痺してしまった。
あるものは座り込み
またあるものは気を失い
あるものなどは理性を失い
神に祈り救いを求めた。
ただし二人の魔剣士も
損害は軽くなかった。

「どういうことだガリンジャよ…」
ヨーコ姫は怒っていた。
「このような策のあることを
何故に事前に言わなかった?」
不意を突くから意味があるこの策
仲間に秘匿していたなら
同じ害を被るが道理。

ガリンジャは耳を押さえて
「何か言ったか?」と返事した。
轟音のあまりの大きさに
この男も耳を害した。
ヨーコ姫は残った飛剣で
石の床を引っ掻いて
筆談で伝えることにした。
「それは全く同感だ。
オレのほうから言っておく」
長剣の筆が答えた。
当の剣士ガリンジャさえも
策の詳細は聞いてなかった。
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