蛮勇割拠
蛮勇割拠

発行者:青島龍鳴
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/10/09
最終更新日:2012/10/23 20:48

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蛮勇割拠 第1章 魔剣士と二人の王
二人は階段を駆け上がった。
途中に見張りの兵が二人
姫は石壁の影に隠れた。

ところがガリンジャはといえば
見張りの一人を拳で殴り
もう一人には逃げられてしまった。
「何をしている!」
ヨーコ姫は呆れ果てた。
脱走は失敗する。
城の兵を呼ばれただろう。
いくらガリンジャが達人でも
百もの数を来られては
倒れるまでを待つばかり。

ところが当のガリンジャは
してやったりと笑むばかり。
こちらに来いと指差すは
城の門とは真反対。
裏口でもあるのかと
姫はついていくしかない。

果たして二人の着いたのは
狭苦しい袋小路。
姫の怒りは爆発した。
「なんという失策だ!
この期に及んで道を違えた。
なんという失策
なんという間抜け…」
二人の背後には既に
数十の兵が控えていた。

二人の背後には既に
数十の剣兵が控えていた。
万事休すかとおもえば
策成せりと言わんばかりの
ガリンジャの高笑い。
ヨーコ姫を背に守り
左腰から回転する奇剣と
右肘から長剣を出し
「頼むぞヨーコ姫!」と声を上げた。


姫には概ねの意味はわかった。
ガリンジャが盾になりながら
ヨーコ姫が飛剣を撃つ
ところがそんなものなどでは
時間稼ぎにしかならない…
そこまで考えて思い付いた。
これは陽動ではないか
つまりは百人以上の兵を
相手にする気などハナから無く
城内をかき回して
仲間に攻めやすくするためだ。
袋小路の災厄も
多勢に無勢の現状は
一方通行のこの狭い道
一斉にはかかれない
地の利と言えぬこともない。
時間を稼げば良いならば
決して不利な戦ではない。
鋼鷹は百本近く用意している
かなりの時間を粘れるだろう。
夕日を前に上をはだけた
ガリンジャの大きな背中が
山のように頼もしく見えた。
そして二人と百人の
戦の火蓋は切って落とされた。
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