PC売り場の誘殺3(思い出編)2
PC売り場の誘殺3(思い出編)2
成人向
発行者:jun( ̄ー ̄)ノ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:etc

公開開始日:2012/10/07
最終更新日:2012/10/07 23:26

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PC売り場の誘殺3(思い出編)2 第4章 PC4・明日はハワイだ・たまには酒が旨い
 「信ちゃん、ご機嫌さん。ねぇ、何よその嬉しそうな顔」マスターが声をかけてくる。酒を飲んで落ち着いている様子だが、時々嬉しそうにニヤニヤする。そういう顔、客商売の人間は見逃さない。

 タバコを取って口に銜えると、ハワイに行くんだとつぶやいてライターを点火。フッと吐き出す煙がご満悦。

 ハワイねぇ、それだけでそんなに嬉しいかい? マスターは軽く笑って信也を見つめる。

 「もしかして彼女でも出来たって寸法じゃねぇ?」

 と、そう言って信也が苦笑したら拍手。やっと信ちゃんに彼女が出来たのかと、他人とは思えない親身な感じの励まし。さすがに酒を扱う客商売の人間は上手だ。

 彼女じゃないよ、アイドルだよと、フッと煙を吐く信也は小さな声でつぶやく。藤本 香はアイドル、彼女じゃない、そんなの分かっている、分かっている、と心の中で輪唱。エンドレステープ。

 「まぁいいよ、アイドルでも酒が旨けりゃ満足だよ」彼はマスターにニッコリ笑顔を見せ、自分の心が一瞬切なくなりかけたのを乗り切った。香はアイドルだ、分かりきった事だと念押し。

 (切ないな)マスターは心の中でそう思った。そこで彼は、店内にかけるBGMを変更。強烈なド演歌。女を手に入れられない男の切ない歌。でも店内にいる客たちからは、こんな切ない曲を聞いたら酒が不味くなるだろうとブーイングの嵐。
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