‡ヴァージン・ナイト‡
第1章 1st stage
わが社って言った。
ということは、あのゲームつくった会社の人ってこと…?
ゲームの感想とか聞きたいとか?
この不可思議な現実に意味づけをしようと、必死になって脳みそを回転させる私に構うことなく、男が笑った。
「じゃ、はじめようか」
「……はぁ、何を」
「最終ステージ」
「はぁ?」
にっこりと、それはそれは完璧な笑顔を浮かべた男が、のたまった。
「これからここで生活して。……というか、恋人になって」
……………。
……。
あーあ……。
なるほど…。
ちょっと…いわゆる、…その、イタい人って…ヤツかも…。
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