‡ヴァージン・ナイト‡
‡ヴァージン・ナイト‡

発行者:冴葉
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/21
最終更新日:2010/11/25 13:17

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‡ヴァージン・ナイト‡ 第2章 2nd impact

門以降が問題だった。
…正直、暗いとしか分からないほど漆黒の闇がどこまでも広がっていた。
カサカサと木が揺れる音がすごく強く響いてくる。
ついでに鳥の鳴き声。

洋風の門の鉄柵に掴まって、その隙間から外界を見越そうとしても。
途方に暮れるばかり。

――――が、街灯が見当たらない?!


…山ん中だ。
ド田舎なんだ、ここ……!!

ひぃ、とか細い悲鳴が漏れて、次いで蒼白になる。
そこでようやくちょっと大事なことに気が付いた。

――ここがどこなのか、さっぱりわからない、ということに。
………移動中の車の中、ぐぅぐぅ寝ていたからだ。

瞬時に滝の汗。
でも必死に頭をフル回転。

その時、雷に打たれたように、ハッとひらめきが起こる。

「ケータイ!!」

たったひとつの希望を見出すように、現代の味方であるケータイをスカートのポケットから取り出す。
パチ、と折りたたみ式のそれをオープンにすると。

………無常にも、圏外の表示。

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