お姉ちゃんSOSデート
第5章 ☆Wデート2・ご対面・それって妄想
駅が近づいてきたが、姉の優子は正直疑っていた。本当に相手の少年とやらも小4か? と。まさか変な事に巻き込まれないかと胸が少しドキドキ。自分だけでなく弟の事も心配。
何かあったら弟は守る! と思っているが、グラマーになったら幼い頃の運動神経を奪われた。優子が弟を守るのは難しい。
さてその頃。
隣にガールフレンドなる女の子を連れている小4の少年が一人。大西康則、彼と隣にいる少女の石橋成美は幼稚園の頃からの幼馴染みで相思相愛。将来は結婚して家庭を築くと約束をしている。いつも一緒にいるモットーを貫いて生きている。
康則はポケットから携帯を取り出して耳に当てた。真治が本当に年上でおっぱいが豊かなんて彼女を連れているか期待して。
「真治、駅に着いてる? だったら手を上げて」
康則、前方で手を上げた少年を発見。隣に女子もいる。では行こうか、隣の成美と手を繋いで歩き出す。
そして双方のカップルがご対面。真治は康則が本当に彼女を連れている事に嫉妬。羨ましすぎるとジェラシーなキモチ。
でも真治は赤い顔をしながら、少し得意気になって優子を彼女として紹介した。この人が僕の彼女なんだと、今までで一番得意げな顔。それはきっと少年の人生で最大の優越感。
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