お姉ちゃんSOSデート
第5章 ☆Wデート2・ご対面・それって妄想
康則と成美は、本当に真治に彼女がいたんだと感心。年上の、少し落ち着いたような感じ。そしてクッと柔らかそうに整って豊かなおっぱい具合。2人は真治を凄いと思ったりした。
優ちゃんって年上だけど可愛いですねと、康則は優子を見ながらニッコリ。彼は幼馴染みの成美と深い感情の絆を形成しているので、女子という生き物に接するのは普通に慣れている。
丁寧で屈託のないようで生意気なそれ、優子の顔を引きつかせる。小6の彼女は思った。最近の小4は生意気だなぁと。
一方の真治、成美とかいう女の子と話をしながら歩いている。彼は成美に色々聞かれた。
「どこで年上の優ちゃんと出会ったの?」
素朴にして厄介な質問。人は他人の台所に顔を突っ込むのが大好きだ、でも少年に抜かりなし。一応姉と2人で打ち合わせはしておいた。芸とウソは人のプライドを助ける。
「真治くんさぁ、優ちゃんみたいに巨乳が好きなんだね」
「べ、別におっぱいの大きさだけで人を見たりしてないぞ」
「いいじゃん、優ちゃんは優しそうだし魅力的」
「おっぱいの話ばかりすると優ちゃんに怒られる……」
真治はまず疑った。成美とかいう女の子、二言目には優ちゃんのおっぱいが大きいとか柔らかそうとかしつこい。まるでストーカーのように粘着質。チラッと横目で見て彼は思う。
成美とかいう女の子。優子のおっぱいに嫉妬しているだけでなく、優子の彼氏を最低と憎悪を向けているのではないかと。寛容な感じでありながら、実は水面下に見下しがあるような感じ。女の子が男子を蔑む時の小さな空気の渦。
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