お姉ちゃんSOSデート
第1章 ☆ある夜の打ち明け・弟の背負ったピンチ
その夜の8時ごろ。
部屋のドアがノックされた。机に向かいウトウトしかけていた優子はハッとして返事。急いで涎を拭う。格好悪い姿を弟に見られ姉の威厳を下げたくないとするプライド。
弟がドアを開けて中に入って来た。もしかして寝てた? とか弟が言うのを聞いてムッとする。勉強してたんだよと怒る。
「ものすごく聞いて欲しい話があるんです」
真治は緊張した面持ちと声。真剣な雰囲気。これは話を聞いてやらねばなるまいと、弟思いの姉は椅子から離れて床に。
白いTシャツに黒いロングスカート、そういう格好の姉は床に座布団を2枚放り投げる。1枚に正座すると、向かいに正座するよう真治に指示。大事な話は向き合ってやるが優子の流儀。
弟が赤い顔でモジモジして胸をチラチラ見るので姉は指摘。
「胸ばっかり見てないで早く言いなさいよ」両腕を組んで胸に当てた。乙女の胸を見入るなど100万年早いとか思いながら。
姉の顔と豊かな胸を交互に見て赤い顔の弟が話を始めた。
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