お姉ちゃん巨大化
第5章 ☆優子の巨大化1・20m・三つ巴
真治はコーラを手にスーパーの入り口の前で姉を待っていた。そして両手に重そうな買い物袋を持って出てきた姉。弟が全然買い物に付き合わないから怒っているようだ。
「何それ? 飲み物? お金を無駄遣いしたな!」
優子は買い物袋を一つ足元に置くと、厳しい表情で弟の頬を抓り上げる。弟は頬を抓られながら目の前の姉のTシャツの胸を見ながら言い訳。
「これは橘高がくれたんだ。美味しいからお勧めって、お姉ちゃんにも是非一度飲んでみて欲しいって」
弟はそう言いながらコーラを差し出した。姉は受け取る。
そういう事なら仕方ないか、優子はストローを噛んだ。そのストローの内側が、下から上に勢いよくコーラの色で染まっていく。そして姉は少しノドに通してから、キョトンとした顔。
「普通のコーラじゃないの?」 彼女はそうとしか思えなかった。弟はここで姉を足止めするために話があるとか言い出す。これは大変に重要な心配事。
9