お姉ちゃんミニサイズ
第5章 小さな姉と2人っきり1・食事と尋問・お説教
「あのさぁ、お姉ちゃんも……食べるんだよね?」
食器を出しながら聞くと、居間のテーブルの上にいる小さな優子の怒った声がきた。私も食べるに決まっているでしょうと。
母はご飯を炊いてくれた。そして簡単におかずも作っておいてくれた。だから晩ご飯は苦労しないわけであるが、今の優子はどうやって食べるのか。
真治は何枚かの小皿の上にご飯やらオカズを置いてやる。そしておちょこにお茶を入れて置いてやる。今の姉は通常のお箸はもちろん、スプーンなども大きすぎて持てない。弟は面倒くさいと思いながらオカズは細かく砕いてやった。
テーブルの上に立っている優子は、目の前にある巨大な小皿に盛られたご飯やらおかず、そしておちょこに入っているお茶などを見て苦笑している。彼女には自分の状況と光景が凄まじいモノにしか見えないのだから。
「本当にマンガみたい。お姉ちゃん意外と可愛いんだね」
真治はご飯を食べながらテーブルの上の姉を見る。小さくなってテーブルの上で食事している姿。両親が見たらショックで心臓麻痺を起こすだろう感じだった。
姉が体をかがめて、お猪口の中のお茶を飲んでいるとき、こっそりと後ろの方からスカートの中を覗き込んだ。白いパンツだ。小さくなっていても刺激的。弟は思わず姉の白いパンツに見入ってしまう。
真治がTVを付けると、消しなさいと優子はすぐに怒った。母と一緒で食事中にTVを見るのは許さないとする故。小さくなってもうるさいのかと弟はTVを消す。
姉はお猪口の真横に立ったまま、椅子に座っている真治を見上げながら質問を始めた。本当にこの状態は1日で戻るんでしょうね? と。戻るはずだよと相手が返したのを聞いてから本題に突入する。
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