お姉ちゃんミニサイズ
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成人向
発行者:jun( ̄ー ̄)ノ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:etc

公開開始日:2012/09/11
最終更新日:2012/09/11 01:58

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お姉ちゃんミニサイズ 第4章 スーパーキノコ発動
 ここで劇的な事が起こった、優子の手からコップが落ちる。本人は一瞬驚いて自分の手を見たわけであるが、急に地面が視界を覆うように近づいてきた。そのまま顔を前に向けてみると、弟の体が急に大きくなっていく。

 すごい、本当に魔法のキノコだったんだ!

 真治は驚きで声が出せない。その場にしゃがみ込んで見つめる地面には、手の平に乗れるであろう姉の姿。

 「真治!?」

 優子も固まって動けない。見上げれば、そこには巨人かと思う弟の姿があり、かがんで自分を見下ろしている。少女にしてみれば、それを見上げるのは凄まじい光景でしかない。

 動揺したらしい、姉は白いTシャツの胸のふくらみ具合に片腕を当て、不安一杯な顔で怯えたようにもなる。真治が巨大化してしまったと、現実を受け止められず激しい動揺を隠せない。

 「お姉ちゃんが小さいんだよ」

 そう言った真治は人差し指で買い物袋を指差す。優子はそれを見てショックを受けると周りを見渡す。でも今は一寸法師のような大きさ。優子の視線は異質な光景しか受け取れない。

 動揺している姉を見ながら弟はため息。あのドリンクには体が小さくなるキノコが混ぜてあったんだと説明する。勝手に飲んだお姉ちゃんが悪いんだよとも付け足す。

 真っ赤な顔の姉は、早く元に戻してとか、真治が変な事をするからいけないんだと怒り出す。ここで弟は困ったので、小さな声で姉に言う。他の人に見られたら大変。そして今、かがんでいる自分が一人でブツブツ言っているように見られるのも厄介。だから場所を変えて話をしようと。

 ない。
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