PC売り場の誘殺(爆乳店員、№1エース)
第4章 PC4・フレンドリーな香と男性客(接客打率は8割強)
「どんなパソコンお探しですか?」そう述べて香はまたニコッと笑う。ショートヘアー似合う彼女は、小刻みに笑みを浮かべる事を極めた。大方の人間はこの笑顔が胸に入ってしまう。
対する彼はこう返す。パソコンなんていうのは、所詮スペックが大切だよ。メーカーだろうが見た目だろうが、それはスペックと比較すれば大事な事ではないと、断言するように言った。
「ぁ、お客さん詳しいんですねぇ」香は両手を合わせると楽しそうに笑顔で返した。これが相手の胸にキュンとなる、爆弾だ。
香は、特に相手が男性客の場合、相手のプライドを包んで持ち上げる。それを破壊するような事はしない、そして客が少し気分よく己に酔える雰囲気を作る。香の笑顔と豊かで柔らかそうな胸、それが強烈な後押し。夢のような何とやら。
よって面白い事が起こる。男性は本来、店員にあれこれ質問されて話をするのが嫌いな人だった。うざったいと思う人だった。それが今、香と話がしたくてたまらない。。
そこで彼は、好感度の高い香につぶやく。これは香という女子店員が、どれくらいPCに詳しいのかと探ってみたい気持ちもあっての事。萌えてみたい下心もあり。
「CPUがさ、1から7までグレードがあるって面倒だよね。大体どのくらいがいいと思う?」
質問した彼は本当は知っている。一般ユーザーは5か6、一般でも若干ヘビーユーザーな自分は7辺りが無難だと。一方の香、ここも腕の見せ所だ。彼女は男性の場合は、相手の雰囲気を読み取ってから自分のキャラを少しだけ変える。
目の前にいる男性は、少しPCに自信を持っているタイプ。そして楽しい時間を欲しがる人、よって相手の女性が自分よりしっかり者だと嫌がるだろう、そう見取った。よって香、知識はあるが若干頼りない女の子を演じて男性のハートを抑え込むのだ。
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