告白の行方
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成人向完結アフィリエイトOK
発行者:廣瀬 るな
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/18
最終更新日:---

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告白の行方 第10章 騙されてた気分
里歌にはなぜ彼がこんなことをするのか分からなかった。しかし、絶対痣になっている首筋と、腰に回され逃がすものかとばかりに力を込められたその腕に
『彼は復讐をしにきたに違いない』
そう感じ、体を強張らせた。あの時、彼に未練がないという態度を取った所為で、男のプライドを傷つけてしまい、仕返しのために里歌の縁談を壊しにきたのだ。彼女はなんとか逃げ出そうとそっと周りを見渡し、呆然と見つめる多くの親族の瞳に、逃げられないことを悟った。
 その時、頭の上で男の喉がかすかになった。
「御心配なく、大丈夫ですから」
あまりに落ち着き払った、笑いを含んだペテン師の様な滑らかな声。
「里歌と二人で相談したいことが有りまして」
まるで彼女をいつもそんな風に呼んでいるとでもいいたげな口ぶり、それから彼は涙でくしゃくしゃになった彼女の顔をそっと撫でた。
「どうせすぐばれるのだから、結納の場で僕たちがつき合っていた事を皆さんに話してしまおうって前前から言っていたのです。でも、里歌は恥ずかしいらしく、なかなか頷いてくれなくて。その上、キスしただけでこの騒ぎとは」
そう言うと、長野は和服で正装している老人に聞こえるようにはっきりと
「ご隠居も、いくら孫が可愛いといっても、ここまで箱入りに育てる事は無かったでしょう。うぶすぎます」
そう呼びかけていた。
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