告白の行方
告白の行方
成人向完結アフィリエイトOK
発行者:廣瀬 るな
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/18
最終更新日:---

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
告白の行方 第10章 騙されてた気分
するとその男は
「よぅ」
と軽く返事をする。そう、まるで里歌がここに居ることを先刻お見通しだと言わんばかりの表情で。
「嘘でしょう?」
里歌は端正な彼の顔を見上げながら後ずさっていた。すると
「何だよ、その態度は」
彼はにやりと笑うと、大きく目を見開いている里歌に詰め寄り、いきなり強く抱きしめた。
「いっ、嫌っ! 止めて!!」
小さな悲鳴を物ともせず、
「良い子にしてろ」
その唇があっという間に彼女の首筋に吸い付き、強い痛みを巻き起こす。パニック、それから
「駄目っ!」
彼女は小さく叫んだ。
「駄目、駄目っ!」
まるで自分に言い聞かせるように。……ここまで来て、もう夢なんか見ていられないのだから。
 彼女の悲鳴に気がついた誰かが
「何事ですか」
と声をかける。それに続いて近づいて来る慌ただしい足音。 
 もう駄目だ、彼女は両手で顔を覆い、いやいやと涙を隠し丸くなり、彼の腕の中に包まってしまった。
 彼女の伯母の鋭い目が二人に注がれ、後ろでおじい様の息を飲む声を聞いた。もう、ごまかせない。
37
最初 前へ 34353637383940 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ