告白の行方
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発行者:廣瀬 るな
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/18
最終更新日:---

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告白の行方 第8章 ダーク・ホース
 二週間後、可もなく不可もないイタリア料理のチェーン店の片隅で、彼女はにっこり微笑んだ。
「私のためにこんな素敵な会を開いてもらって、感謝です」
手にはかすみ草で彩られた花束と、周りを囲む人達の小さな拍手と笑い声。
「いなくなったら寂しくなるわ」
「結婚しても、会社に遊びにきてね」
その陰で
“寿退社ですって、良いわね”
“あんな子でも実家が金持ちだと上手い事縁談が有るらしいわ”
“しかも玉の輿って噂”
“それってイケメン?”
“まさか。彼女と結婚するのよ。月並み平凡って感じじゃない? イケメンで金持ちだったらもう少しましなの選ぶでしょ”
って声が聞こえているけれど、里歌は気にせず頭を下げる。
「今まで本当に色々ありがとうございました」
別に自分がお墨付きのブスだとは思わない。でも人よりお金持ちの家に生まれたのは確か。しかも地味で、目立たない。それはとうの昔から知っている。だから陰口なんか気にしない。
 二次会の無い送迎会の後、花束を手にした彼女はみんなと別れタクシーの列に加わった。他の女の子達が遠くから手を振るからそれに笑顔でこたえるけれど、その数秒後、一人の里歌はうつむいてため息をつく。
「とうとう、結婚する以外居場所の無い女になっちゃったな」
でも彼女の心は決まっていた。古くさい女といわれるかもしれないけど、これからは夫となる人に尽くし、幸せな家庭を築きたいなってそう思う。もう、過去の恋は忘れたのだ。とその時、
「里歌ちゃん」
彼女の肩を叩いた男がいた。
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