天使と悪魔
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2012/08/07
最終更新日:---

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天使と悪魔 第1章 1
 洞窟に入った途端、異様な匂いに思わず足を止める。情欲の匂いが思った以上に酷い。そして、わずかに香る甘いが何なのか気になった。銃を両手で持ち、安全装置を解除する。壁を背にしながら足音を立てないよう、慎重に奥へ進む。そうして進むうちに、分かれ道が現れた。左右どちらから匂いがするのかは分からない。微かに聞こえる熱の籠った声。それに自分の体が少し熱を帯びているのを、少女は自覚していた。天族でも、そういう行為は当然する。子孫繁栄のためではなく、己の欲求を満たすために。
「……誰!?」
 背後に人の気配を感じ、威嚇もかねて1発撃つ。現れたのは妙なビンを持った盗賊だった。盗賊が持っているビンを反射的に撃つ。弾は命中し、ビンが割れる。中からは粘着質の液体が溢れ、地に飛び散った。問答無用で盗賊の右足を撃つが、先ほど地に飛び散った液体の1滴が膨張し、盾を形成。銃弾を吸収し、溶かした。
「なっ! これ、天力で作った特殊な銃弾なのに、何で溶け……天術無効化……?」
「さすが、ご名答。アクエリア・リヴィル」
「何故、私の名前を知っているのですか?」
「そりゃあ、珍しい天族の冒険者で、銃使いとなればあなたしかいない。そうでしょう」
 アクエリアは懐からもう1丁の銃を取り出し、2丁の銃を構える。新たに出した銃を2発盗賊に向かって撃つ。再度粘着質の液体が盾を構成。銃弾は液体の中へと文字通り消える。
「……人間が作った実弾も効かないのですね」
 表には出さないが焦りを感じる。実弾、特殊弾が効かないならば、あとは術しかない。だが、天術は無効化される。実弾が効かないならば、持っている短剣も結果は同じ。アクエリアには攻撃する術が無いのだ。素手で行けば、それこそ相手の思うつぼである。
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