ひみつ/はじまり
ひみつ/はじまり
成人向完結
発行者:とりさん
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ジャンル:その他

公開開始日:2012/08/06
最終更新日:---

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ひみつ/はじまり 第2章 ひみつ その1
 僕のうちに君が遊びに来たのは、ほんのちょっとした偶然の重なりの結果だった。別に君の担任というわけでもなかったし、特別たくさん話していた訳じゃない。でも、四年生の頃から知っていて、休み時間や行事の際には、よくじゃれあって遊んだものだ。無邪気な甘えん坊の君が僕に抱きついてくるとき、僕がどんな感情を抱いていたかは、君は知るはずもなかったね。
 僕は今年の四月から、六年生になった君のクラスの国語を受け持つことになった。僻地の小中併置校で、中学校の教師が、国語や算数の複式解消のために乗り入れ授業をするのだ。君や他の可愛い六年生と関われることになって、僕はひそかに喜んだ。しかし僕は去年から体調が悪く、五月から休職し、帰郷することになってしまった。「君たちには会えなくなるけど、しばらくはこっちの住宅にいるから、よかったら遊びに来てね」。僕は深い意味もなく(淡い期待はあったけれど)、六年生のみんなにそう告げた。僻地の学校の教員住宅は学校から数分の距離にあり、当然生徒たちの家からも近く、みんな場所を知っている。
 連休の入りの日に、君から電話がかかってきた。本来休職がなかったら、部活の引率に行っていたところだ。例え、家にいても、朝の八時半にかかる電話など、無視して眠るのが習慣だった。だから、その電話を取るときは、ある程度の予感があったんだ。君は言った。「先生、××ですけど」「ああ、おはよう」「遊びに行ってもいい?」「いいよ」。それから、何とかのゲーム機は持ってるかだの、打ち合わせの会話が続いた。「じゃあ、友達を連れて遊びに行くから」君は電話を切った。
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