last a witch
第1章 ~少年と少女の出会い~
「はぁ……よかった」
幸いなことに、誰一人として拳銃に気付かなかった、こんなヒヤヒヤしたのは、幼なじみの裸を見た時以来だ
その時、再び違和感を感じた、それは、周りの風景、そして、音
「…誰もいない…」
あんなに居た人々が誰一人として居なかった、そして壁や地面、空の色が不気味な色をし、音が何も聞こえなくなっていた
よく見ると、建物が全て"柱"のように窓とドアが無くなっていた
後ろのスーパーを見ると同じように窓とドアが無くなっていた
「ど…どうなってるんだ…」
前を見ると、赤い閃光が僕に向かって飛んできた
「うわっ!?」
とっさの出来事に僕は目を閉じてしまった、その時、僕は死を覚悟した、だが、何かに防がれたような音がし、体にはなにも変化は無かった
「なにぼさっとしてるの、人間」
僕は目を開けた、そこには出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだ体つきで黒のロングドレスみたいな服を着て、黒のトンガリ帽子を被り、長く赤い艶々した髪をリボンで少し横に出し、後は後ろに伸ばし、紅く綺麗な瞳をした、一言で言えば美少女が立っていた
11