恋のはじまりは青空のように
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発行者:りよっち
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/07/25
最終更新日:---

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恋のはじまりは青空のように 第5章 名前
もう、忘れよう




言い当てられて、

固まったまま動けなくなる私。



呼吸すら

出来てなかった気がする。




じわじわと恥ずかしさが蘇ってきた。



気持ちを見透かされている

みたいで、居ても立っても

いられなくなって

教室を飛び出した。



急いで昇降口に向かった。



一刻も早く、

先生の所から逃げ出したかった。




グラウンドの真ん中まで

来て立ち止まり、


深呼吸をした。



ようやく、呼吸を整える事ができた。


そしたら、ふと、


裏庭の桜が頭をよぎった。




なぜだか

わからないけど、

無性に桜が見たくなった。



花なんて咲いている訳ないのに。



桜の季節になると、

満開の桜を見るために放課後でも


花見に何人もの生徒がいる。



しかし、今はまだ寒い。

裏庭には誰一人いなかった。



裏庭には、

1枚の葉もない桜の木が、

ただひっそりと

そこに立っているだけだった。



まだ、蕾もない。


私は桜の木の幹に体を預けた。



ひんやりとしている。

それが、すごく気持ち良かった。




根っこが吸い込む水の音が

聞こえてくるようで、

不思議と落ち着いてきた。
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