STIGMA Side-Kurosaki Vol.1
第7章 6
「目が覚めたね、幸一」
と言うと私は、幸一のからだを起こして抱きしめ、唇にキスをした。幸一も私のからだに手を回して密着し、口の中に侵入させた私の舌をなめた。
唇を離し、私は言った。
「もう十一時前だ。最後にもう一回しよう」
幸一はまだ鈍い頭の働きをしゃきっとさせようとしているところだったが、少し驚いたように言った。
「おじさん、まだ精液出るの?」
私は笑った。多少は疲労感のにじむ笑顔だったろう。出るかどうか自信はないが……。
「出ると思うよ。少しはね。それより朝一番のセックスは気持ちいいんだよ。せっかくのお泊まりだからやろう。ちんちんを見てみなよ」
幸一は起き抜けでガチガチに勃起している。私の方もいっぱいまで反りあがって、準備万端だった。出るスペルマが少なくても、セックスはこれで十分成立する。そもそも幸一はまだ未精通だ。
「幸一の方が元気みたいだから、がんばってもらおうかな。……さあ、まずおじさんの上に、そのローションもって、寝て……」
幸一は言われた通りローションのボトルを持ち、私と上下逆に、仰向けに寝た私の上に重なる。
私は幸一のペニスをなめ、また亀頭を覆っていた皮を、舌で剥きその舌先をかたくして皮の剥けた先端をぐりぐりとなめた。強い刺激を与えて、目を覚まさせてやる。幸一は、「ああ、あ」と声を出したが、風邪の時みたいにひどく掠れた声だった。寝起きだし、昨日いっぱい声を出しすぎたかな。アナルの襞に触れてやると、びくっとからだを緊張させた。痛いようだな。腫れは遅れてくるからな。幸一は「おじさん、ローション、使って……」とお願いしてきたから、私は受け入れることにした。「痛いからやめて」なら聞く耳をもたないところだがな。幸一の頭側にあったローションを受け取り、手に流し指になじませて、ぬるぬるにした。その指で襞に触れる。少しローションがしみたようだが、幸一は耐えて、私の指の刺激に、身を任せた。
97
NIGHT
LOUNGE5060