STIGMA Side-Kurosaki Vol.1
第6章 5
「さあ、今度はおじさんの上に乗って」
私は幸一に腕を離させ、仰向けになり、幸一に上に乗らせた。足側を向かせてだ。気怠く眠そうだったが、やることは命じなくても彼にはわかっていた。性器の後始末。幸一はすでに萎えた私のペニスを、隅々なめてきれいにした。懸命にだ。私は私にまたがる幸一の股間に手を伸ばし、軽く性器を揉んでやり、また臀部の肉を拡げてまだてらてらと光るアナルの襞を指で刺激したりした。私の「二回分」の精液の一部が、とろり、と流れ出てきた。淫らだ。
「おじさんの精液が、いっぱい入っているよ。ほら、流れてきた」
私は指ですいくいとった精液を、「掃除」を中断させて見せてやる。いくぶん、さらさらした精液だ。ローションや幸一の直腸内の水分と、混ざっているのだろう。私はそれも幸一になめさせた。幸一は何とも言えないしぶい顔をしたが、必ずしも嫌悪感からではなく、味による表情だ。なめること自体には、全くためらいがなかったからな。
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NIGHT
LOUNGE5060