STIGMA Side-Kurosaki Vol.1
第5章 4
私の、(幸一のモノに比べれば)皮が剥けて先が赤黒い、三倍も四倍も大きい、もちろん陰毛も茂ったモノを見せて、そう説明してやった。幸一は恥ずかしがってうつむいていたが、話はちゃんと耳に入っていたはずだ。皮を剥いた性器の先は、シャワーの湯が当たるのにも痛みを感じるほど、敏感だった。幸一は私の言うことは守るはずだ。毎日の浴室で、包皮を剥いて性器を洗っているだろう。
まだまだ敏感だろうが……。私は剥いた亀頭の部分を親指で触れた。幸一は息を吸いこみ、ちょっと身をかたくする。
幸一は「痛い……」と声に出した。視線はゲームのスタート画面に戻ってしまった真正面の液晶テレビ画面。
私は幸一のブリーフを、陰嚢の下に引っかける位置まで下げると、指を唾で湿して、勃起し露出した小さなピンクの亀頭に、ちょんちょん、と触れた。幸一はきゅっと身を捩って反応する。私はリズミカルな亀頭への刺激を継続した。幸一は「ん」と高く掠れた声を何度か出し、剥き出しになった臀部をもぞもぞさせる。
私は指先で亀頭をつつく動作をやめ、勃起した性器を濡れた指つまみ、上下に擦った。荒い息。肩や肘や腰に、順に力が入る。
「気持ちいい?」
と私は幸一の後ろで囁いた。幸一は答えない。後からなので表情の変化は窺えないが、彼は恥ずかしくて言えないだけだ。私と幸一は男と男だし、反応を見れば幸一がただ痛みをこらえているだけのはずがないとわかった。
「痛くない?」
幸一はこの問いには、言葉には出せないもののうなずいた。先週風呂場で剥いてやった時よりも、幸一の亀頭は刺激に慣れているはずで、この短時間にも少しずつ慣れてくる。ただきつくやり過ぎるとこの後痛みばかりになってしまうかもしれず、加減が必要だった。
46
NIGHT
LOUNGE5060