STIGMA Side-Kurosaki Vol.1
STIGMA Side-Kurosaki Vol.1
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:STIGMA

公開開始日:2012/07/23
最終更新日:---

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STIGMA Side-Kurosaki Vol.1 第8章 7
 おかしな時間に寝てしまった私は、夜、よく眠れなかった。翌朝も私の体内時計は正確に私を七時に目覚めさせたが、爽快な朝とは言えなかった。八時半前に電話が鳴り、私は大学からの緊急電話の類かと思って、受話器をとると不機嫌な低い声で「はい、黒崎です」と言った。だが電話は幸一からだった。朝から何用か全くわからなかったが、私は明るく柔らかい調子にがらりと切り替え、「おう、幸一か。朝からどうしたい? 学校は?」と訊いてみる。
 具合が悪くて学校を休んだ、と幸一は言う。私は察した。たぶんその具合の悪さは、昨日のセックスの疲労が残ったとか、長時間裸でいたから、とかではなく、アナルの状態がひどくて歩くのもつらい、というあたりじゃないかと。腫れはある程度時間が経ってからひどくなるのだ。
 で、今幸一の家はまだ両親が帰っていない。それで思わず「隣の親切なおじさん」がいざとなったら面倒見てくれる、と言ってしまったというのだ。教師が家にかけつけて、病院に連れて行かれたりは嫌だから、と。なぜ嫌なのか。それは幸一が「具合の悪さ」について嘘をついているからで、アナルの状態なんか人に知られたら困るから、だな。私は電話を切ってすぐに幸一家の玄関先まで行った。
 寝間着姿の、寝ぐせ頭の幸一も愛らしかった。私は、「ちょっと無理させちゃったかな」と言いながら笑顔で幸一の頭を撫でた。歩き方がおかしく、私の勘ぐりは当たっていると考えた。だが幸一は、ただ具合が悪いから休んだと言った。まあ嘘ではない。どこの「具合が悪い」のか明示していないだけだ。
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