蜜事-私のお父様-
第1章 暗闇の中から迫る手 1
「んっ…、やっ……っは、あ、あぁ……」
男の舌が私のクリトリスに触れる度、恥ずかしい声が漏れる。自分がこんな声を出せるなんて思いもしなかった。
私はまだ男を知らない。この身体に、この裂け目に、男を受け入れたことが無い。
いつかは……なんて、漠然とした想像をしたことはあっても、
まさか今日その瞬間が訪れるだなんて想像もしていなかった。
それも、好きな男とではなく、見知らぬ男に目隠しされて、手足を抑えつけられて……だなんて。
「やめて」
かぼそい声で懇願する。瞳からは涙が流れていた。
男の力は強く、とても身動きできない。どうしてこんなことになったのだろう。
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