旦那の目の前で犯される私
第3章 旦那の目の前で
そんな状況がしばらく続いた後、ようやく夕食の準備が完了した。キッチンテーブルの上にはクリームシチューと小皿に入ったちょっとしたおかずが並んでいる。
「出来たよ、鎮男」
「ああ。今日は遅かったな」
「ごめんね、シチューを煮込むのに時間がかかったの」
「もっと簡単な料理でも構わないよ。大変だろ」
「ううん。そんな事ないけどね」
テーブルを挟んで対面で座った二人が夕食を始めた。今は体を触られていると言う感覚がない。
おそらく、目の前に旦那がいるので手を出してこないのだろう。
そう思っていたのだが――。
テーブルの下で、お腹に圧迫感を覚えた。ちょうど鎮男からは見えない角度。その後、ジーンズの上から太ももを擦られる。
どうやら沖村は狭いテーブルの下には入らずに、裕子が座っている椅子の後ろにしゃがみこんでいるようだ。後ろから手を回し、お腹や太ももを触っているのだろう。やや緊張した趣で、鎮男とたわいもない話をする。
「最近は老人が多くてさ。結構時間が掛かるんだ」
「そうなんだ。でも入れ歯の人が多いんじゃないの?」
「まあね。それでもまだ生きている歯があるからしっかりと治療してあげないと」
「そうよね。私も奥歯が少し痛むから治療してもらおうかな」
「親知らずとか?」
「分からないけど。歯茎と言うよりは奥歯……かな」
お腹を締め付けていたジーンズが緩んだ気がした。俯いてみると、ジーンズのボタンが外れている。そして、裕子が見ている前でファスナーがゆっくりと下ろされてしまったのだ。
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