義弟の一言で狂った私の人生
義弟の一言で狂った私の人生
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発行者:マリアンヌ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/06/14
最終更新日:2012/06/14 12:33

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義弟の一言で狂った私の人生 第1章 あの日
暗がりの男女は離れがたい

ように抱きあい、

口づけを交わしている。




何度も、何度も。




それは繰り返された。





二人は離れがたいように抱き合い、

お互いに触れ合って何かを語っていた。




あまりにも遠く、その声は届かない。




何を言っているのか、

耳を澄まそうとすればするほど、

耳鳴りのような音だけが

耳元に木霊していた。





やがて二人は、来た道をまた戻っていった。




自宅があるはずの道とは、

反対の方向、繁華街の方へ。




どれくらいの時間がたったのだろう。




いつのまにか、

久に抱きかかえられるようにして立っていた。




そっと、優しく頭をなでられる。




「彩子さん。大丈夫?」




触れられている久の手は、

外にいたにも関わらず、

とても温かかった。




髪越しでも感じられる温かさに、

自分でも気がつかないうちに、

涙が頬を伝っていた。




その後の事は、よく覚えていない。

頭の中に靄がかかったように。




けれども、

先ほどの男女の光景だけが、

頭の中を何度も何度も廻っていた。


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