セーラー服好きの彼
セーラー服好きの彼
成人向完結
発行者:Tira
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/02
最終更新日:---

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セーラー服好きの彼 第3章 妹の体と彼の欲望
 足を進めるたびにセーラー服の胸が上下に軽く揺れている。その光景に真二はそそられた。

「携帯で写真を撮りたい?」
「えっ。いいのか?」
「だめよ。証拠が残るから」
「……だろうな」
「撮りたかったの?」
「いや、別に」
「ふ~ん」

 千夏は隣の机から椅子を引き出すと、真二と向かい合わせるように座った。

「何だかぎこちないわね」
「そうだな。妙な空気だ」
「ねえ真二。どうしてセーラー服が好きなの?」
「えっ、ああ。そうだな」
「セーラー服フェチとか。そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?」
「言ってくれるよなぁ。別に俺はそういう属性、持ってないよ」
「じゃあどうして?」
「……俺が小さかった頃、近くに一人の女子高生が住んでいてさ。彼女はとても優しくて、俺が公園で苛められていたら助けてくれたりしてたんだ」
「ふ~ん。その女子高生がセーラー服を着ていたって事?」
「俺が泣いていたときに、一度抱きしめてくれたことがある」
「慰めるために?」
「ああ。泣いて鼻水垂らしてたってのに、彼女はそのセーラー服の胸に俺の顔を埋めさせてくれたんだ」
「じゃあセーラー服には涙と鼻水がたっぷり付いちゃったんだ」
「そうだな。でも彼女はその後、嫌な顔一つせずにハンカチで俺の顔を拭いてくれたんだよ」
「優しいね、今時考えられない」
「だろ。その時、彼女が着ていたセーラー服がずっと脳裏に焼きついていてさ。セーラー服姿の女性を見てみたいと思っていたんだ」
「それは少し違うんじゃない?」
「え?」
「セーラー服を着ている女子高生なら幾らでも見れるでしょ。いつものように本心を言えばいいのに」
「…………」
「さすがに恥ずかしいのね」
「まあ……な」
「ふふ、仕方ないわ。妹の千夏で良ければ願いを叶えてあげるわよ」
「……ほんとに?」
「ええ。はい、どうぞ」
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