セーラー服好きの彼
セーラー服好きの彼
成人向完結
発行者:Tira
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/06/02
最終更新日:---

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セーラー服好きの彼 第1章 妹の体で。。。
 千夏は、右手でプリーツスカートの裾を少し捲ると、姿見に映る生の太ももを眺めた。

「まあ、普段からこの姿なんだから構わないか。真二が手を出してきそうだけど」

 姿見の前でくるりと体を回した千夏は部屋を出ると、隣にある明菜の部屋に入った。ベッドに寝ている明菜の顔に、窓から入った日差しが当たっている。

「あ~あ。私の顔、焼けちゃうじゃない」

 窓のカーテンを閉めた後、明菜の財布や携帯等を勝手に取り出すと、おしゃれなポーチの中に仕舞った。

「自分の物なのに、何だか泥棒しているみたいだわ。泥棒しているのは私のほうなのにね」

 寝息をたてる明菜を見た後、俯いてセーラー服を着ている自分の体を確認した。

「ほんの五時間だけだから。千夏にはこんど好きな物を買ってあげる。と言っても、千夏には聞こえていないか」
 訳の分からない独り言を呟いているようだが、実はそうではない。目の前で眠っている明菜の体には魂の存在はなく、息をしているが抜け殻のような状態。そして、セーラー服を着ている千夏の体には魂が二つ存在していた。
 一つは千夏本人の魂で、もう一つは明菜の魂。
 「PPZ-4086」という怪しげな薬を入手した明菜が、千夏の体に乗り移っているのだ。それは、明菜が会社で付き合っている男性、角腰 真二(かどごし しんじ)のため。
 実は二人、結婚を前提に付き合っているのだが、真二から結婚前にどうしてもセーラー服を着て欲しいとせがまれてしまった。二十五歳になる明菜にとって、セーラー服を着るなんてコスプレのようで考えられない行為。しかし、もう真二と結婚する事しか頭にない明菜は、何とかして真二の願いを叶えたいと思っていた。
 そんなときに知ったPPZ-4086の存在。この薬を使うと、魂(幽体)となって体から抜け出すことが出来、また他人の体に入り込むことが出来る。それは、相手の体を乗っ取る事ができる事を意味していた。インターネットで会員制サイトから購入した明菜は今、PPZ-4086を飲んで八歳離れた妹、千夏の体を支配しているのだった。
 この妹の体を使い、セーラー服を着て真二とデートしてやる。それが明菜の考えだった。

「そろそろ出ないと。じゃあね、私の体っ!」

 千夏を自分の体のように操る明菜は、玄関に置いていた黒い靴を履くとポーチを片手に、勤めている会社がある駅前で待ち合わせた真二の元に向った――。
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