Happy Lovely
第1章 五月病
「…どうやらサキさんは、体があまり開拓されていないみたいですね…男との経験も、そんなにないように感じますけど…」
「…そ…そんなのどうでもいいじゃないですかっ…」
「関係ありますよ。そういうことも、ストレスの対象ですから」
最もっぽいけれど、そんなの屁理屈である。
「折角始めた仕事、すぐに辞めたくないでしょ?」
何かいきなり、タメ口である。
私から離れると、すぐ傍の引き出しに手を伸ばし、何かを取った。
塗り薬のような小さなケースを手に、蓋を開けると、透明の、トロトロしたゼリー状の液体が見えた。
と、彼はそれを指先に取ると、突然私の足に圧し掛かり、下着の中に手を入れた。
「キャッ…やぁっ!!」
ビックリして足を動かそうとしたけれど、思いきり乗られては動くこともままならない。
彼の指先は、生で私の大事なところに触れ、そしてさっきのゼリー状の液体を、ソコに塗り込んだ。
「何するんですかっ…」
「…大したことないです。ちょっと潤すだけですよ…」
言いながら、グイと下着を下ろされ、下半身が、彼に丸見えになる。
「ふぁ…やだっ…」
それでも太腿を強く掴まれて、足を広げられてしまった。
彼は、その部分をマジマジと見つめて、ニヤニヤ笑う。
「…綺麗なピンク色ですね。あまり使われてないのがわかりますよ?」
言いながら指先が、入口を掻き分けてくる。
他人に触れられて、ビクリと反応すると、彼はその指先で、秘芽を触れた。
「ひゃ…ぃやっ…」
こんなところで、しかも今日始めて会ったばかりの人に、恥ずかしいところを見られて、私、一体何をしているのか。
「…この病院、影で何て言われてるか知ってますか?『性神科』って、違う字で言われてるんです」
精神科じゃなく、性神科…所謂、シモの…話。
「だから遠慮しなくて結構です。僕の言う通りにすれば、気持ち良くなれますよ」
そうして彼は、指先を、少し膣に押し込んできた。
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