Happy Lovely
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発行者:リョーコ
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/06/02
最終更新日:2012/06/23 11:49

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Happy Lovely 第1章 五月病
この店に来たばかりの4月は、やる気満々だったのに、それも1ヶ月を越すと、毎日がダラダラ過ぎている気がする。

朝起きるのが辛いし、面倒臭い。

休みたいなと思うことがかなりある。

店に出ても、何となくぐうたらしてしまう。

それを見て、店長が言った。

『五月病じゃないの?』

五月病とは、新年度の4月に入学・入社した新人に、5月ごろになると現れる精神の不安定状態をいう語である。

あぁ、そうなのかなぁと、漠然と考えていたら、こんなことを言われた。

『近くに精神科があってね、そこに私の知り合いが勤めてるから、一度行ってみたら?』

病院なんてイヤ…と思ったものの、何だか無理矢理連れていかれたのが、今回の話の始まりである。
☆ー―‐・・‥

「僕はまだ研修医なんですけど、それなりな治療は普通に出来るので、安心して下さい」

…超若いんですけど、この研修医。

普通の患者であれば、ちゃんとした先生に診てもらうことが出来ると思うんだけど…私、店長の知り合いとのことで、彼に押しつけられたみたい。

大丈夫?と一瞬不安になるけれど…ま、病院に来るおかげで、店も休めるし、いっか…。

呑気に考えてヘラヘラしていたけれど、彼はそんな私を無視して、勝手に自己紹介してきた。

「僕は、薮宏太と言います。サキさんですよね。店長さんからお話は聞いています。折角花屋なんて、いいところで働いているのに、気落ちするってのは良くないですね」

そうなのだ。

私の勤務先は花屋。

花屋って、明るくて可愛いイメージがあり、一応、フラワーアレンジの資格とかも持っていて、自宅でも綺麗に花を飾ったりしているし、昔から憧れの職業だった。

でも実際、憧れの職場で働いてしまうと…その後の目的がなくなったからかよくわからないけれど、ぐうたらと過ごしていた。

「まぁ、サキさんのようなことは、よくある話なんです。別に新人に限らず、突然やる気が無くなったりなんてことも、よくあることですから。実際、僕も、去年ここに来たんですけど、3ヶ月過ぎた頃は、慣れてきたからか、適当な仕事をすることもあったわけで」

…医者が適当とか、やめて頂きたい。

何てことを患者に言うんだ、この人、と思ったけれど、話はまだ続いた。
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