青の時間
第1章 叙情
「ようジャック。」
「おはようございます。長官。」
星の瞬く水平線を眺めた。まるでワシントンで目覚めたように眩しく。「シット」心の中でうめいた。ここはビッグマザーじゃないぞ!改めてジャックは言い直した。
「こんばんは長官」
「いいんだよジャック。こっちこそ何時に電話すればいいのかわからなかったぐらいなんだから。何しろ君のいるところは地球の裏側なんだからね。」
「イエスサー」
「ジャック。君はこの任務ではもう諜報の部署から外れたはずだぞ。そうじゃなかったかね?それに私はもうCIAの人間ではないんだよ。」
この老人はいつ眠るんだろう?
「そうでしたね。」サー。
「君はニュースを見ていたか?」
「はい。長官」
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