神王~DANTE~ 【BL】
神王~DANTE~ 【BL】
成人向
発行者:仁蕾
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ジャンル:その他

公開開始日:2010/05/29
最終更新日:2010/07/31 17:07

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神王~DANTE~ 【BL】 第4章 遊戯
 憤怒に狂う羅雫を沈めて近付いた時に、微かに宿った情欲の色。自分の力が色欲に作用すると言うのは、〝過去の記憶〟と言う情報で知っていた。しかし、己が知っているのは異性に作用すると言う事。そして、目の前で狂って狂って狂い続けて絶命すると言う末路だった。同性に作用し、あれ程までに冷静で居られるのは初めてだった。
 興味が湧いて、記憶を消さずに人間の世界に帰した。


『楽しそうだね。』


 遊羅の声が響き、そちらに目を向ければ、翡翠の目がシェオルをじっと見上げていた。自然と口角が吊り上がる。


「新しい〝玩具〟を見付けたんだ。」

『ふーん…それはまた…気の毒に。』


 遊羅は〝玩具〟と称された人間に、上辺だけの同情を示した。過去に何度か同じ様な事があったが、今回ほど愉しそうなシェオルは見た事が無かった。
 構って貰える事は羨ましいと素直に思うが、シェオルの純粋な遊びの相手は御免蒙りたい。


「赤茶の毛並みに綺麗な琥珀の目。遊び甲斐がありそうな綺麗な〝玩具〟。さて…どうやって遊ぼうか。」


 浮かべる笑みは何とも艶やか。
 神の戯れか、悪魔の誘惑か。



 シェオルの心の奥に灯った小さな炎の名は、まだ無い。
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