春夏秋冬 Ⅱ
春夏秋冬 Ⅱ
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/05/27
最終更新日:2012/07/12 19:23

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春夏秋冬 Ⅱ 第1章 写真
ピーンポーン ピーンポーン


談笑していたリビングに来客を知らせるベルが鳴った。


「あれ、お客様かな」


「見てきましょうか」


「いや、お手伝いさんが出るよ」



なんて話しているうちに玄関が開いたようで来客者の声が聞こえ、光が直ぐに反応した。


「いさぎさま?」


「あ、潔の声か」


よくここが解ったな、なんてのんびりしていると、老夫人がリビングに入ってきた。


「旦那様、こちらに月白様はいらっしゃるかしら。何でも、部下だという方がいらして、仕事のことで大事な電話を掛けて貰わなければならないとか」


老夫人の様子からして、彼女は自分の旦那様が一刻の国王だとは知らなそうだった。ここは本当に弥生様の完全な隠れ家なのだろう。


「月白は、私です」


「うちの電話を使いなよ。
案内してあげて」


「すみません、お借りします。
光、おとなしくしてて」


「は、はい」


















「光君、ジュースもう一杯どう?」


「はい、頂きますっ」


皓様が部屋から出ていってしまうと、初対面の俺と、この得体の知れない人だけが残された。

陛下って、本当なんだろうか?

俺にしたら、皓様だって本当はおいそれと話のできる人ではないのに。



「今日は休みなんだろう?
皓はいつもこんな感じかい?」


彼は緊張した俺に構わず、皓様に接していた時のように気安い言葉で話しかけてくる。

慌ただしいね、と笑う。


「皓様は、あまりお休みがとれなくて。今日は無理してお休みをとられたようでしたので、」


あまり一日丸々お休みがとれることはないのに、今回は連休を取っていたから、きっと無理をしていたのだろう。


「そうか。恋人が忙しいと、君も寂しいだろう」


「はい…。
でも、一緒に暮らしておりますので。
帰りを待っていることも、朝お見送りもできます」


もっとも夜遅くまで待っていると、叱られたりもするのだけど。
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