春夏秋冬 Ⅱ
第6章 パジャマと媚薬
はぁ…
鏡に写った自分を見てため息がでた。
風呂に入って全身丁寧に洗って、のぼせない程度に温まった。 これから何をするか分からないほど、もう子どもじゃない。
でも、だからって、何でこんな格好‥。
皓様の考えることは時々分からない。
普通だと思っていた下着はシンプルなデザインなのに、生地に伸縮性があってピッタリすぎるほどフィットした。
後ろは尻の割れ目まで見えているし、前は薄い生地越しに形がはっきり浮きでてしまう。
下着だけで十分恥ずかしいのに、極めつけはこのスケスケのパジャマで、着てみたけど予想通り何も隠してくれない。
恥ずかしい。
逃げ出したい…。
なのに本気で抵抗できないのは、あの人が俺の主人だからか、それとも俺が子供であの人が大人だからだろうか。
それとも、あの人が好きだから、か。
鏡に移った自分の顔は逆上せたわけでもないのに赤かった。
ガウンを羽織ってみれば、俺の身体にピッタリだった。 綺麗なラインが腰から臀部にかけて流れていた。
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