春夏秋冬 Ⅱ
春夏秋冬 Ⅱ
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/05/27
最終更新日:2012/07/12 19:23

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
春夏秋冬 Ⅱ 第5章 仲直りの夜と朝
「‥はい」


恥ずかしそうに、ちょんと俺の頬に触れるだけのキスが贈られて、久しぶりの柔らかな唇の感触に頬が緩んだ。


光の目尻やこめかみ、耳の後ろ、首筋にいくつもキスして、そのたび光は擽ったがてクスクスと笑い声を漏らした。

身じろいだせいで少しはだけた襦袢の襟元に指をかけて、さらに寛げて鎖骨にもキスする。


「くすぐったいっ」


「ん、」


緊張感を感じさせたくなくて、わざと擽るように唇を這わせれば、素直な光は笑みを零しながら身を捩る。

キャッキャと可愛い声を上げるのに気をよくして、脇腹に指を這わせるとビクッと身体が震えた。


「だっ、ダメっ。擽ったい」


「脇、擽ったいの?」


「くすぐったいってば」


やー、と可愛い声を上げて笑いながら逃げようとする細い身体を捕まえて、腕の中に囲い直す。


「性感帯なのかな、ここ。
触っているうちによくなるかも」


頬を赤く染めて唇を尖らせた光が、腕の中から抜け出して、俺の襦袢の前を寛げた。


「皓様だって、くすぐったいと思う」



そんなことで擽ったいものかと笑えば、イタズラな指が着物の中に滑り込んで肌を撫でた。

滑らかな指先が俺の肌を探るのに、何ともいえない幸福感が湧いてきて身体の力も変な意地も抜けていった。


俺がしたように脇に指が滑り込んで、擽られるけど、当たり前だが光みたいに笑い出すような衝動は湧かない。




だけど、なんだか真剣な顔をして俺の身体に指を這わせる光がとても可愛くて、愛おしかった。


「ぅんっ」


思いっきり鼻にかけた甘い声で、だけど小さく淑やかに聞こえるように光の耳元で囁いた。


途端に、光の身体がビクッと震えて、指も止まった。





「‥‥っぁ、終わり?」


わざと、甘い声を出して、光を煽った。
だけど後から思えば、身体は確かに感じていたし、頭は沸いていた。



「こうさま?」


「ひかる、触って…」


この子を自分の元に留めたい。
32
最初 前へ 29303132333435 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ