春夏秋冬 Ⅱ
春夏秋冬 Ⅱ
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/05/27
最終更新日:2012/07/12 19:23

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春夏秋冬 Ⅱ 第1章 写真
びっくりした…。


アルバムに入っていた写真は殆ど皓様だけが写っていた。



今より少し長い髪をセットして薄化粧を施されマイクを握りしめていた。


「‥きれいだ」


「ね、美人だろう。
大した化粧をしてるわけじゃないけど、もともとの造形があれだからね。
とても舞台映えした」


「これは、いったい‥」


「とあるお洒落なバーがあってね。
その小さな舞台で、彼は名前も身分も偽って一時歌っていたんだよ。
後から知ったけど、その店は皓の友人が経営してたらしい」




写真には肩からギターを下げ、カメラに向かって微笑んでるものや、気持ちよさげにマイクに向かう姿が納められていた。


「知りませんでした。
皓様がこんな事してたなんて‥」



「秘密だったようだ。特に家の者にはね。
無理もない。
彼は次男とは言え、月白家の嫡子だ」




写真は他にも、行儀良く自然に梳いた髪と黒い学生服姿で澄ましたような顔をしているものや、カフェでストローをくわて悪戯な笑みを浮かべるものまでいろいろあった。



そして一番衝撃的だったのは、ベッドに裸で寝そべる姿だった。










うつ伏せではあるけど一糸纏わぬ姿で、気持ちよさげに双眸を閉じているものから、カメラに気が付いたようにちょっとびっくりした顔のもの。

悩ましげな顔で上半身を起こしカメラに向かって腕を伸ばすもの。
その危うい写真のアングルに自分の顔が赤くなる。


そして最後は仰向けの彼を上から移したもの。写真には下腹部までがしっかり写っていた。


「~~~っ!?」


「、若気の至りだ。
そのアルバムは君にあげるよ
皓にはバレないように持っていきな」


「なんて写真‥」


「うん。
お互いの身の上が知れた時に、2人で写った写真はネガと一緒に焼いたんだ。
だけど、皓だけで写った写真はどうしても燃やせなくて、あの子も了承して残したんだ」


「‥俺が持っていて、いいのでしょうか?」


「ああ、皓は私に君を恋人だと紹介してくれたからね。
だから、それは君にあげるよ」


貰っていいのか迷ったけど、欲しかった。

皓様の霰もない姿を、他の人の手元に置いておきたくなかったし、何より写真の中の皓様はとても綺麗で、幸せそうだ。
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